2011年4月2日土曜日

避難渋滞が津波被害を拡大させていた。

東日本大震災の地震の直後、被災各地で渋滞が起こり、車列ごと津波に流されていたことが、生存者らの証言で分かったそうです。


宮城県だけで14万6千台の車が津波で流されたそうです。


車での避難時やたまたま居合わせてしまった時に、まさかココまで大きな津波が押し寄せるとは誰もが予想しなかったと思いますが、海岸近くを車で避難する場合は、渋滞を確認したら、車を道路わきに駐車するなどして足で避難した方が良いかもしれませんね。


必ずわきに駐車してくださいね。車線真ん中に駐車してしまうと緊急車両が通行できなくなってしまいますから。

また、勇気いる判断ですが、鍵を車に付けたまま避難してください。これも緊急車両通行時に、車を移動できるようにするためです。


また、警官等が車を降りて避難するように指示したにもかかわらず、応じる人は少なかったそうです。




この時、忘れてはならないのは老人や足に障害を持っていて自分の足で避難できない人もいる事を忘れないでくださいね。

非常事態にそうは言っても。。。

となってしまうかもしれませんが頭に入れておく事も必要かもしれません。


まだまだ、余震が続き津波の心配もありますから、ぜひ今後の教訓にしてみてください。


下記、部分的に抜粋しておきます。



東日本大震災の地震の直後、被災各地で渋滞が起こり、車列ごと津波に流されていたことが、生存者らの証言で分かった。車による避難は渋滞を招いて被害を拡大させるという防災関係者の懸念が、車社会を襲った初の大津波災害で現実となった。



宮城県警によると、津波の被害の大きかった宮城県名取市では地震直後、海岸線に並行して延びる県道の渋滞が確認されている。




警察官は車をたたいて避難を呼びかけたが、車を捨てて逃げる人の姿は見なかった。小学校に駆け込むと同時に津波が到来。校舎は3階まで水没し、車列が濁流に流されていたという。




知人の車で避難しようとした気仙沼市の渡部せつ子さん(82)は、渋滞中に濁流にのまれた。車ごと家に乗り上げ助かったが、「車から離れるなんて思い付かなかった」と語る。




災害時の心理に詳しい東北大の邑本(むらもと)俊亮(としあき)教授は「緊急事態で人は正常な判断力を失い、最初の判断を変えづらくなる。渋滞に巻き込まれても、車を降りる決断は難しいだろう」と言う。




震災では、宮城県だけで約14万6千台の自動車が津波で流された。邑本さんは「避難弱者に車を譲り、自力で逃げられる人は車に頼らないことで、被害は減らせるはず。そんな行動を促す社会教育が急務だ」と話す。



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